ユカンボシの家
2022.7
北海道恵庭市

 恵庭市を流れるユカンボシ川のほとりに建つ住居です。計画地のユカンボシ川周辺は、アイヌ民族が生活を営んでいたとされる地域で、現在も河畔公園という形で原始の風景をそのままの状態で保っています。計画地も北海道では珍しい文化財保護地区に指定されており、建築前には約半年をかけて発掘調査が行われ、数百という出土品や掘立柱の跡、火事場の跡などが発掘されました。この歴史ある原始の風景と繋がる住宅を目指し、二つの箱がユカンボシ川に向かって開いた住宅を計画しました。二つの箱の内部は居室や水廻りなどが納められ、二つの箱の間は外部に近い名の無い空間となっています。

設計:堀部太建築設計事務所
施工:有限会社 徹庚ハウジング
撮影:佐々木育弥
 
規模:木造2階建て
面積:延105m2(31坪)